週┃刊┃ 第3号 ━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ○○■○○○○○■■○○○○○○○■○○○○ 2003.8.6 発行 ┃ ■■■■■○○■○○○○■■■■■■■■■■ ┃ ○■○■○○■○○○○○■○■○■■■■○■ ┃ ■■■■■○■■■■○○○○■○○○■○○○ ┃ ○○■○○○■○■○○○○■■○■■■■■○ ┃ ■■■■■○■○■○○○■○■○■○○○■○ ┃ ○■■■○○■○■○○○○○■○■■■■■○ ┃ ■○■○■○■○■○○○○○■○■○○○■○ ┃ ○○■○○■○○■○○○○○■○■■■■■○ http://www.chouyou25.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■                                ■           ニ  ュ  ー  ス            □■                                □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ 7/26の宮城県連続地震の加速度 C組・粟屋光弘 7月26日の宮城県北部の地震は大きな衝撃を受けた。被害が最小限だったことが救いだったように感ずる。新宿の同期にもC組・長野君、E組・鈴木君が宮城県に在住され、さぞや驚かれたことだろう。気象庁発表のコメントから、今回の地震を追いかけてみたい。 気象庁は26日夜、宮城県北部の地震のうち、26日午前0時13分に起きた前震により、宮城県鳴瀬町で観測史上最大の加速度2005ガル(東西方向)を記録したと発表した。東西方向に南北方向、上下方向の加速度を合成した数値は2037ガル。 26日午前7時13分の本震でも、震度6弱になった宮城県鹿島台町で最大加速度が南北方向で1605ガルを記録した。 気象庁の震度観測点での最大加速度の記録は、2000年の鳥取県西部地震の際の1482ガル(鳥取県日野町)。米国では94年のノースリッジ地震で1745ガルが記録されている。 気象庁の震度は、最大加速度だけでなく、加速度の継続時間や揺れの周期も加味して計算している。このため、最大加速度が瞬間的に大きくなっても、震度は必ずしも大きくはならない。気象庁の震度観測点は阪神大震災後急速に増え、現在約3,400点。観測点が密になったため、震源に近い場所で観測する機会も増えている。鳴瀬町の震度計は、震央からわずか3・5キロの地点に設置されている。 「震度7」を記録した阪神大震災では、死者6,433人、負傷者4万3千人以上を出した。最大震度6強だった今回と、「震度階」が一つしか違わないのに、被害には大きな差が出たのはなぜか。 阪神大震災以後に震度の定義が変わり、震度階も8段階から10段階に細分化されたため、単純な比較はできないうえ、地震のエネルギーが阪神大震災の方が格段に大きかった。 震度が、地表で実際にどれだけ揺れたかを示すのに対し、マグニチュードは地震のエネルギーの大きさを表し、地震で動いた断層の規模が反映される。阪神大震災で動いた震源断層の面積は45キロ×20キロ。一方、今回の地震の震源断層は、その約18分の1に過ぎない10キロ×5キロ程度で、二つの地震の違いは大きい。 人的被害に差がある理由として、人口密度も挙げられる。神戸市の人口密度は1平方キロあたり約2,700人に対し、宮城県は320人。8倍以上の開きがある。こうした要因が重なって、負傷者数にも大きな開きがあらわれた。                ◇ 【震度ごとの状況】(平成8年10月以降)  《震度6弱》  人間が立っていることが困難で、屋内では固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるドアが多い。屋外ではかなりの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。 《震度6強》  人間が立っていることができず、はわないと動くことができない。屋内では固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒するほか、戸が外れて飛ぶことがある。屋外では多くの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、落下し、補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 《震度7》  人間が揺れに翻弄され、自分の意思で行動できない。屋内ではほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。屋外ではほとんどの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。補強されている塀のなかにも破損するものがある。 (気象庁震度階級関連解説表より) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■                                ■         コ    ラ    ム    等        □■                                □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ 【保健室だより】 「大学にも保健室?」      1D→2B→3B 森 厚子 長い梅雨と低温で、米がやられ、九州では大雨、宮城では地震、各地で嫌な事件が起こって、中東では毎日殺し合いが続いて、いまひとつ心の晴れない夏です。小学生と中学生の我が子や、仕事先の大学生と接して感じることをとりとめなく書きます。 渋谷の事件は衝撃的でした。小6の娘も原宿や渋谷の109に行きたい、携帯も欲しい、なんとかブランドの洋服も欲しいと言います。大人と一緒でなければ駄目、自分で金を払える年になったら買え、と話していますが、流行であり一種のステータスシンボルのようです。どのくらいの割合かは定かではありませんが、友達に合わせないと不安、地味なのはダサい、やせていない=かわいくない、と感じている女の子たちをみていると、大人の社会を反映していると感じます。幸い、娘は打たれ強いのですが(誰に似た?)、この年頃の激烈な口でのいじめや、口が達者でない男の子たちの、捨て台詞や手を出してのいじめは頻繁に起こります。程度はいろいろですが、双方の子供のまたはその親の感覚が食い違うとなかなか話しが噛合いません。そのような時に、保健室の先生は(その方の人間性が大きな鍵ではありますが)問題解決にとても大きい役割を果たしていると感じています。臨時非難場所として、また家でも教室でも言えないことを話す場所としての機能があります。 いじめは大人の社会でもあります。職場でまたは親同士の集まりでも、欲求不満やイライラのはけ口として日常茶飯事ですが、保健室はありません。かく言う私も、これは注意ではなく相手にとってはいじめなのだろうかと思って口を閉じてしまうことがあります。相手はだまって下を向いているだけで、こちらの話していることに対して反応しないような時です。分かったのか分からないのか、それに対してどう考えているのかを示さない(示せない)相手にものを言うのは、こちらの気持ちにも負担がかかります。「最近の若者は…」という気はありませんが、そういうタイプの人にめぐり合う頻度が高くなったように感じます。育ってくる中で人と関りあうトレーニングが十分出来なかったのだろうかと思うことがあります。もちろん、上司がいじめの張本人で単なる憂さ晴らしで部下に当たり散らしている場面もあります。いい年なんだけど実は大人になれていない人って結構います。職場での健康は産業保健の分野であり、精神衛生も含めた取り組みが実際になされています(職場の人数や事業主の考え方によって実質にはかなりの差がある)が、健康管理室や産業医が「保健室」や「保健の先生」になってくれる職場は少ないと思われます。 子供は一足飛びに大人になれる訳はなく、いろいろな経験をして少しずつ成長する訳ですが、最近の事件を見聞きしていると自分の育て方はこれでよいのか、と不安になることしばしばです。中学生の息子には、良いとか悪いとかではなく、それに対して私はどう考えているかを話すように心がけています。教科書や新聞に書いてあることが唯一無二の真実ではなく、すべてのことは見る人・感じる人により、違う側面を持つことを知って欲しいと思います。今はまだ親とも多く会話をしますが、そろそろ話さなくなる年頃ですから、他の人々や多くの書物から学ぶことになるでしょう。自分はどう考えどう感じているかを知っていることは非常に重要です。いくら条件が揃っていても、自分が幸せだと感じられなければ人間幸せにはなれません。自分を知ることは、同時に、他人の心を想像する力を養う第一歩だと思います。想像力欠如は、実にさまざまな厄害を引き起こしますから・・・・。 私が職場で接している大学生は、ほとんどが中高一貫の私立出身です。授業や実習をやっていると、書いてあることを読まずに「どうやるんですか」、質問をすると考えずに「正解はどれですか」と聞く子が結構多いのです。「なぜ」と食い下がる子は殆どいません。受験や塾に順応した子が入るせいかとも思いますが、他の大学の方に聞いても似たようなことをおっしゃいますので全体的な傾向なのかもしれません。歳の割にやや幼い感じで、つい中学生に対するような口調で叱ってしまうのですが、案外素直に言うことを聞くのです。将来医者になる学生たちなので、彼らは人と接する最低限のマナーを身につける必要があります。どの年代のどのような経済状態、職業、性別の人ともコミュニケーションがとれるということはなかなか大変なことではありますが、おいおいこれで大丈夫か、と思う学生が一部いることは確かです。私のところでは、1年、2年、それぞれの学年で少数担任制、出席や成績の状態や、悩み相談に乗るというシステムを数年前から始めました。なんだかますます大人になるのを遅れさせているような気がしないでもないのですが、「保健室の先生」みたいなものだなと思いつつ、時折学生たちに「元気にしていますか? 近いうちに一度集まりましょう。食事がいいか、飲みに行きたいか、相談してお返事下さい」などというEメールを送っています。レスポンスが無いと、「例え忙しかろうが、興味なかろうが、人から連絡が来たら元気にしていますとか、メール受け取りました、くらいの返事は出すのがマナーだよ!!」とお小言メールを出すことになるのですが・・・。 小学校、中学校だけでなく、大学や職場にも保健室が必要になっているのかもしれません。大学生の幼児化と小学生の大人化(悪い意味での)の責任はどこにあるのか?私は自分も含めたこの国の大人の責任だと思っています。 【編集部から】 〔週刊新宿〕における敬称の確認について。 創刊号のお知らせで、○○さん、○○君の級友への敬称の付けかたについて確認をさせて戴きましたが、女性陣からこの場でのルールを決めよう、との発案がありましたので、決めさせてもらいます。 女性については、ご自身で名乗る時は「新姓(旧姓)」、「旧姓」の2通りのいずれか、相手に対しても「新姓(旧姓)さん」、「旧姓さん」の2通りのいずれか、新姓のみは通じにくいので不可!当時の渾名、○○ちゃん、○○女史も使わないこととします。 男性については、原則「○○君」とします。様、氏は堅苦しい。多少異論はあるようですが、呼び捨てにはしない。なお、匿名・ハンドルネームは不可とします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ バックナンバーをご覧になられたい方は、 http://www.chouyou25.jp/shukan-shinjuku/ より、見ることができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ では、また来週! 感想などは、 henshu@chouyou25.jp 迄お送り下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎◎◎◎ 「週刊新宿」(毎週一回発行予定) ◎◎◎◎◎ 発行元:朝陽同窓会新25回同期会 ◎◎◎◎◎ 発行人:25回代表幹事 渡辺康隆 ◎◎◎◎◎ 編集長:斎藤 成  ◎◎◎◎◎ 編集:斎藤 成、渡辺 康隆 ◎◎◎◎◎ 編集技術:土橋 英三 ◎◎◎◎◎ WebSite:http://www.chouyou25.jp/ ◎◎◎◎◎ お問い合わせ:henshu@chouyou25.jp ◎◎◎◎◎ (C)2003 Chouyou25 All Rights Reserved 無断転載禁止 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━