週┃刊┃ 第07号 ━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ○○■○○○○○■■○○○○○○○■○○○○ 2003.9.03発行 ┃ ■■■■■○○■○○○○■■■■■■■■■■ ┃ ○■○■○○■○○○○○■○■○■■■■○■ ┃ ■■■■■○■■■■○○○○■○○○■○○○ ┃ ○○■○○○■○■○○○○■■○■■■■■○ ┃ ■■■■■○■○■○○○■○■○■○○○■○ ┃ ○■■■○○■○■○○○○○■○■■■■■○ ┃ ■○■○■○■○■○○○○○■○■○○○■○ ┃ ○○■○○■○○■○○○○○■○■■■■■○ http://www.chouyou25.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■ ■           ニ ュ ー ス □■ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ 我が『全員集合』CD+記念誌を 日本自費出版文化賞に応募 社団法人日本グラフィックサービス工業会が主催(後援・朝日新聞社、小学館等)する第7回日本自費出版文化賞に我が『全員集合』CD+記念誌を応募することにいたしました。 自費出版というものをお聞きになった方もいらっしゃるかと存じますが、出版は通常、出版社が商業ベースで行うものですが、世間には人々の目に触れにくい出版物も多くあります(推定で年間2万点余の様々な自費出版がされております)。「よく人間、一生に一冊の本は書ける」と言われております。そうした分野に光を当てようと印刷業界が発起人となって、マスコミも巻き込んでこの自費出版文化の振興を進めています。 今回で7回目となります。9月から募集が開始されます。例年1,000点を超える作品の応募があります。そこで、われらが『全員集合』はまさに土橋・久保田両君の血と汗の結晶であります。募集開始は9月1日(〜12月28日)で応募部門はグラフィック部門とします。因みに賞金は部門賞で5万円、大賞ですと30万円です(発表は2004年6月)。通常は本があってCDが付くパターンが多いようですので、我々のようにCD先行が先行して、印刷物がオマケというものは少ないと思います。 応募して賞が取れるかどうかよりも、「同窓会」の活動を広く知らしめたい、と思っての応募です。もし賞金がもらえたら、週刊新宿のオフ会の資金にしましょう。なお、自費出版について、皆様も関心がおありでしたら、下記HPをご覧下さい。 www.jsjapan.net □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■ ■           コ ラ ム □■ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ 【富山から】  なぜ「北陸の郷(くるがのさと)が必要か」  C組・川又 直 ●不登校と引きこもり 1987年に「Pesceful House はぐれ雲」を開所して16年が経った。継続是力也、をただ信じて、ただ潰さないように努めてきた。その間、250名が体験した。実績は?失敗例でいうと、すぐに帰ってしまった子は別として、少し自信がついたからと、中途半端な段階で家に帰るケース。病気なのに、医師の指示に従わないケース。 それ以外はどうにか社会で生活している。 不登校、引きこもりの原因は、百家争鳴の感が否めないが、私が23年間彼らとその家族と接していて思う原因は、親の過保護、過干渉、放任である。親が子どもとの対決を恐れている。そして、表面上はともかく、夫婦間に信頼とコミュニケーションがない場合がほとんどである。ただ、親を追い詰める背景も当然ある。人間知らないことを教えるのは難しい。一般社会を知らない教師。子育てを知らない親。 さらに「他人を不幸にしてまで、自分は幸せになりたいか」 「戦争は、絶対にいけないことだ」 「みんなで決めたルール守ろう」 これらを自信を持って言える大人がどれだけいるか。 「泥棒はいけない」 「殺人は悪いことだ」 善悪の善はともかく、悪のケジメは教えるべきだと思う。 今の右の金を左へ写すだけで回っているような社会構造の中で、子育てをするのは本当に難しい。 子孫に何を残すか。私は教育と環境だと思う。 「小学校の頃はいい子だったのに」 「進学校に入ったのに」 「一流大学に入ったのに」 目先のことより、もっと長いスパンで考えられない状態に、親も追い詰められている。開き直って、「30歳までは実験台」と思えば、もっと心を育てられる。少年時代に、親の敷いたレールからはみだしただけで、潰れてしまうのはもったいない。 ●就労支援と地域 そもそも「北陸の郷」構想は、1990年に地域の人たちと趣意書まで書き上げてあった。地方にいれば中央が良く見えるものだ。 「不登校になったら見守りましょう」 「自分の力で起き上がるまで待ちましょう」というアドバイスが主流だった。 自信のない親たちは、耳あたりの良い言葉に翻弄されていく。もちろん、そのアドバイスでどうにかなる子どももいる。 しかし、そのアドバイスによって、5年も10年も引きこもってしまう子どももたくさん出てきてしまうことも容易に想像できた。 現場ではそれ以前から、身体を動かし、生活のリズムをつかんでも、アルバイト先では上手くいかない青年たちが増えてきていた(とにかく1人+1人=0.9人だから)。 将来必要なのは、就労支援と子育て支援であると実感していた。ただ、時期尚早で日の目を見ることはなかった。 ここ万願寺という地域は皆、兼業農家である。 それぞれ様々な職種に就きながら、農業を営んでいる。百姓も昔は、お上のいう通り作物を作っていればよかったが、今は流通を考えなければ作付はできない。しかも、各農家は農業機械のローンに追われている。 そこで、地域の有志が集まり、高齢化も進み、各農家で眠っている機械を活用し持ち寄って農業を行なう「万願寺農業を楽しむ会」を設立した。最初は6軒で始めたが、今では20軒が名を連ねる。 ひと仕事終えたある夕方、兼業農家の一人が「定年まであと5年あるけど、定年になってから何か始めても間に合わない。土地はあるから、何か人のためになるものを作れないか?」---それが、2000年のことである。 ●生きがい 老人にしろ、障害者にしろ、不登校・引きこもりにしろ、キーワードは「生きがい」。 つまり、人の役にたっているかどうかだと思っている。 ・子どもと老人は相性がいい ・引きこもりのペースと老人のペースは同じ ・子どもを育むには、家庭・学校・地域が三位一体となることが最も大事といわれているが、私は地域が最も大事でそれも新しいタイプの「地域」を考えている。 ・不登校・引きこもりは、就労して初めてなんとかなるもの。そのためには、彼らに目的をもたせること、そして彼らを受け入れてくれる親方がいること。 ・現在富山県では、富山方式と呼ばれ、子どもも高齢者も障害者も、誰でも必要な時に必要なだけ、利用できるデイサービスを行っているNPO法人がある。それに就労支援、子育て支援をプラスしたい---- これらを説明した。 すると、しばらくして未だ定年前なのに、一人の公務員は辞表を提出。残りの者も「いつ辞表を出せばいいんだ…」 いま、我々の合言葉は、 「景気回復はもういい。それより残りの人生を楽しませろ」である。 そして「デイサービスの経営? 俺達全員世話になるんだから大丈夫!」 以上いろいろ書きましたが、人材に関しては基準があり、OB・OGや過去16年間に出会った有資格者(看護士、介護福祉士、社会福祉主事)を採用します。 土地に関しては、手続き上、細かいことが山ほどありますが、時間がかかるだけで、問題はありません。問題は正直に申し上げると基礎設計はできていますが、資金の関係でまだどれだけの建物・設備が建てられるのか、はっきりしていないということです。 宜しくお願いします。 farmfirm@takeyama.or.jp 季刊 第14号「「北陸の郷」から バックナンバーをご覧になられたい方は、 http://www.chouyou25.jp/shukan-shinjuku/ より、見ることができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ では、また来週! 感想などは、 henshu@chouyou25.jp 迄お送り下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎◎◎◎ 「週刊新宿」(毎週一回発行予定) ◎◎◎◎◎ 発行元:朝陽同窓会新25回同期会 ◎◎◎◎◎ 発行人:25回代表幹事 渡辺康隆 ◎◎◎◎◎ 編集長:斎藤 成  ◎◎◎◎◎ 編集:斎藤 成、渡辺 康隆 ◎◎◎◎◎ 編集技術:土橋 英三 ◎◎◎◎◎ WebSite:http://www.chouyou25.jp/ ◎◎◎◎◎ お問い合わせ:henshu@chouyou25.jp ◎◎◎◎◎ (C)2003 Chouyou25 All Rights Reserved 無断転載禁止 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━