週┃刊┃ 第38号 ━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ○○■○○○○○■■○○○○○○○■○○○○ 2004.8.25発行 ┃ ■■■■■○○■○○○○■■■■■■■■■■ ┃ ○■○■○○■○○○○○■○■○■■■■○■ ┃ ■■■■■○■■■■○○○○■○○○■○○○ ┃ ○○■○○○■○■○○○○■■○■■■■■○ ┃ ■■■■■○■○■○○○■○■○■○○○■○ ┃ ○■■■○○■○■○○○○○■○■■■■■○ ┃ ■○■○■○■○■○○○○○■○■○○○■○ ┃ ○○■○○■○○■○○○○○■○■■■■■○ http://www.chouyou25.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■ ■     「メル友」 □■ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ ◆「メル友」 …副題:篠原(森)に勝手にメル友に選ばれてしまった同級生たちへ・・感謝を込めて B組・篠原(森)厚子 最近、中学生、小学生による事件がおこっています。6月末に友人たちへ送ったメールの一部 ********************************************************************* Fさんが送ってくれた「佐世保の小学生の殺人事件・・・」の中で、中3と小5男児をもつ母親の投稿があり・・・ご紹介します。学校から「ご家庭で命の尊さについて話し合ってください」という知らせがあったそうです。内容は・・・ 学校からのお知らせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お友だちだった子をパソコンのチャットをめぐるトラブルからカッターナイフで刺し殺してしまうという本当に痛ましい、あってはならない事件が起こってしまいました。 ○ご家庭でも「命の尊さ」についてお子さんと話し合ってください。 ○常日頃からお子さんと十分なコミュニケーションを取り、困ったことや悩み事があったらすすんで相談にのってあげてください。 ○お子さんの様子をよく気をつけて観察し、いつもと違うようだったら積極的に「何かあったの?」と聞いてあげてください。 〜〜〜~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下、投稿者の発言の抜粋(  )内は篠原が書き込んだ分 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 生まれたときから家にPCがあって、チャットをしていて、HPを持っていて、・・・ 残酷なテレビゲームも好き・・・「バトルロワイヤル」を見たことがある・・・(うちも友達のところで見たらしい)。 これほど国や社会や個人個人が命を粗末にしている時代だ。・・・・(その通り。心地よい表現に惑わされないで、自分は戦争に加担して多くの人を間接的に殺していることを、日常でも仕事場で家庭で他人や家族を犠牲にしていることを認識するべきだと思う)。 とにかく黙って怒っていないで話し合うこと(そうそう、今の子って、まじめに語り合うのが苦手な子が多い。オブラートに包まないと気分の感情が他人に伝えられないみたい)。人を殺したら二度と生き返らない。自分の子供が殺されるのも人を殺すのも絶対に嫌。一番大切な宝物と思われていると感じられないのならママは謝る。殺してはダメ、謝っても生き返らない。その子の周りのみんながいつまでも悲しい思いをする。(投稿者がわが子に語った言葉) ***************************************************************** ここからは篠原が書いた部分。 これって本当に当たり前の反応だし、ほとんどの親がそう話したのではないかと思う反面、この普通のことが家庭から抜けている割合が増えていると感じます。昨年の長崎、先日の高田馬場、体験したかったから殺人、etc etc。 悪いことしたら罰をうけます。死んだら戻らない。傷ついたら痛い。怒りや憎しみは本来あるべきでない方向にものすごいパワーを与えてくれます。(私の姉は、地獄に堕ちるよっていう脅しの復活が必要かもって言ったけど)。事件が起こるとなにか兆候があったはずですと騒いで、いろいろなことがほじくり出されて、自分の家でなくてよかった!何とかが悪かったからだ!ということで納得してしまう雰囲気が怖い。 これだけの刺激や、これだけ節操のない社会の中で、親も翻弄され、子供はバーチャルな世界で情報を得て体内で育てる。現実との違いを、多くの子はわかっていますが、当然境界があやふやな子供はある割合でいるでしょうし、そこへ十分に満足が与えられない事情が加われば、何らかのきっかけで「何でもありだな」と思うのは私だけではないですね。 我が家も、居間のPCの1台は子供たちがほぼ専用で使っています。自室には置かない、メールアドレスは個々に持っていて互いのメールは覗かないのが約束。長々やっていて叱られるのは娘。人がいるときは嫌という息子は、親がいない時間に使うことが多いらしい。管理のしすぎもいけないけれど放任はやはりよくないと感じています。 これに対して、Iさんは ********************************** 6年生が同級生を殺してしまう それも首を切りつけて 間違いでもなければうっかりでもない 私の頭ではわかりません 死んでしまえばもう終わりだと言うことが 今の子はわからないのでしょうか ちなみに我が家では子供達が小さい頃から 3つのしてはいけない事を事あるごとに言っておりました 一つ目は人を殺してはいけない 怪我をさせても治るけど死んだ人は戻らないからと 2つ目は覚醒剤をしない事 マリファナを吸ったぐらいなら若気の過ち ちょっとやんちゃをしましたで通るかも でも覚醒剤はそれじゃすまない シャレにならないからだめだと 三つ目はタバコをすわないこと これは単に私が嫌いだからです 殺人・覚醒剤・喫煙の禁止 幸いにも3人の子供達は守っていてくれます 命の大切さとかいろいろ言いますが 死んだらおしまい 戻らない だから殺してはいけない 簡単でいいのでは と返事をくれました。ほんとにそうだ!これうちの子にも見せよう!って思いました。 また、Cさんは ************************************ 「子供に話している親が多くないということ」は、私も思っているひとりですが、それは結構傲慢で勝手な推測なのかもしれません。・・・・・でも、「命の大切さを教えて」なんて急に言われても困るだろう・・・中略・・・母(お婆ちゃま)の話などから「命とは」を理解させる様に努めていますが、それは普段からのことで、事件が起こったから慌てて対処しても無理があるんじゃないかという気がしました。それをきっかけにして、色々な問題についての話し合いが出来るなら、それはいいでしょうけれど。 親が子育てをし、その子が成長していく過程では、家庭以外の環境からの影響は絶対避けられない訳ですから、そういう意味で「どんな悪い誘いがあっても乗らない様に」または、万が一乗ってしまって「ひどい経験をしても、立ち直れる力を持った人間に育てる」のが、今の処の私の目標かなぁ。でもその為に「何をどうすればいい」なんてマニュアルはないのですが。 > 自分は戦争に加担して多くの人を間接的に殺している ・・・広島・長崎などの「自分達が犠牲者」という立場の話はよく聞かれるけれど、「自分達(過去の日本人を含む)が加害者である話」は中々語られないから。ウチの子には「死んじゃったらそれでおしまいだから、おともだちとも遊べないし、・・・と「何が出来なくなるのか」を具体的に説明しています。すると「**は 死にたくない!」って。「それと同じことを他者にするのも悪いことだ」という認識を持たせないと。「自分がその立場だったら」という想像をさせるのが大事・・。単純だけど、大人だってこの想像力が徹底的、致命的に欠如したのが多いから。 ******************************************************** もちろんこの話題だけで返事が来るわけではなく、参院選の話や、イラクの話や、いろいろな話も入り混じってやり取りしています。 佐世保の事件では、担任の教師や、もと担任の教師に関しての報道もなされました。非難めいたことを保護者たちはこう言っている、というやりかたで・・・。教師という職も大変です。私の娘のクラスでも5年生の1年間に担任の教師に反発してクラスが大荒れしました。6年になって担任した熱血先生のお陰ですばらしいクラスとなって卒業にこぎつけましたが・・・だからと言って5年のときの教師を一方的に責めてはいけないと思います。親や世間は教師に要求しすぎの部分あり。家庭で教えるべきもの、学校で教えるべきもの、社会の大人が自分の生き様で教えるべきものがあるはず。自分の責任を果たしていない人ほど他人を責めたがる傾向あり、と感じることがありませんか? 教師の自宅研修は許されなくなって夏休みも毎日登校するわけでしょう?時間に余裕を持てるときにしなくてはいけないことって他にあると思うのに、そんな風に管理しなくては気がすまない教育界のシステムが変だと思います。やる気のある教師ほど嫌になってしまうのでは?と心配になります。 でも、友人のHさんは ****************************************************************** 仕事は「忙しい」の一言です・・・<中略>・・・「時代閉塞の現状」を痛感している今日この頃、○○校の素敵な子供たちの笑顔だけがかけがえのない救いです。 と書いてくれました。 また、Qさんは春先に、前の学校の教え子が交通事故で入院しているのでお見舞いに・・・頭を強打して脳幹というところに損傷を受け、命に別状はないもののことばもしゃべれず植物状態に近く・・・でも希望はあるらしいです。お母さんは気丈に「**と一からやり直します」といっていましたが、なんていってあげたらよいのか言葉が見付かりませんでした。自分も一から頑張るからと心の中で思うのが精一杯でした。 と心を痛めたメールを送ってくれ、また、最近は、家庭内暴力が深刻な姉を持つ教え子のことで奔走しているとのこと。・・・と書いていたら、Qさんからの嬉しいニュースが飛び込んできました・・・。例の元教え子の**君は奇跡的に意識が回復し、今リハビリ中です。「この子を絶対に元通りにしてやるんだ!」というお母さんの献身的な看病によるものだと思います。反応のない**君に何万回となくよびかけ、手や足や体をさすり、頭を抱きしめたことでしょう。奇跡って人が起こすのだなと思いました。 嬉しかったです。お母さんのことを思ったら涙が出ました。全く面識のない私でさえ、神に感謝したいと強く思いました(どの神に・・・ということではありません)。今朝、美浜原発の事故で亡くなった方の葬儀の様子がニュースで流されていました。突然の理不尽な理由で子どもの命が奪われた親の哀しみは絶対に癒されることは無いだろうと思いました。それは、事故であろうが殺人であろうが震災であろうが戦争であろうが、・・世界のどの国のどういう事情であろうが・・・・。一方、まだ息をしている、心臓が動いている、または死んだという確証はない、という間は、親はあきらめないで頑張る場合が多いです。あきらめた時点で子どもとの絆は切れてしまう・・・から・・・。「子ども」だけではないです(これが一番理解されやすいだけです)。 Qさんは ****************************************************************** 最近よく思うのですが、『なぜ人間は人のために尽くすときにこのうえない喜びを感じる』のでしょうか。自分が真に幸せになる、喜びを感じるためには、自分を捨てなければならないというのは、パラドックスですよね。生命体には本能としてプログラムされているのでしょうか? ****************************************************************** と書いてくれましたが、自分を捨ててまで守りたいものがあるということの「幸せ」は本当だと思っています。大切なものの(人の)ためなら死ねるというのはあながち嘘ではない。病気で子どもを失った親が「この子がいてくれたお陰で幸せな時間を貰った」と最終的に言える。悲しみは消えないが「いてくれた」ことに感謝できる。そうなれる人は幸せ・・・。 ・・・と、話が飛びました。先生の話に戻りましょう。 生徒、学生をかわいがり誠意を尽くしている先生ってすばらしいけど、はっきり言って出世しないことが多い。そういう先生こそ偉くなってもらって、よりよい教育が出来るように学校を変えて欲しいのに・・・と思うのは私だけではないでしょう。 ま、それは大学でも、会社でも同様だけどね・・・ 最近Rさんから来たメールに ***************************************************** 前に朝日新聞の声欄で、イラクでの人質の映像を見て「気の毒、恐ろしい」と息子だかに言ったら「そうは思うけれど、慣れてしまって、以前ほど感情がわかない」と言われ、愕然とした。というのがありました。凶悪事件も次から次と?起こるので、ほんとに麻痺してきているかもしれないと恐ろしくなります。・・・中略・・・ 昨日は広島の原爆慰霊祭の日で、・・・ポーランドのワルシャワに行った時、いつかはアウシュビッツにも行こうと思いつつ・・・、その前にまず自分の国、絶対広島・・でも心ウキウキいけるところではないから・・。 とありました。 過去も現在も含めて現実を見つめることは本当にしんどいけれど目をそらしてはいけないと私も思います。言っても無駄とあきらめずに言い続けなくてはならないこともあると思います。持続は力なり。水谷先生も、Kさん夫妻も、実際に行動し続けている人たちを見て、とても自分には真似できないと思うのは事実ですが、僅かなことでも自分なりにやらなくちゃなあと思います。 こんなやり取りが出来る同級生がいることにとても感謝しています。1年前には無かった楽しみが、今はあるって、とてもハッピーなことです。 (終わり) □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ □■ ■  9月19,20日に川又君が不登校・ひきこもりで東京集会    □■ □□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□ ◆9月19,20日に川又君が不登校・ひきこもりで集会 不登校やひきこもりをめぐって青少年創・生連絡協議会発足20周年記念「第27回子どもの世界を考えるキャラバン隊」のシンポジウムが9月20日(祝)午前10時から午後4時まで四ツ谷の上智大学8号館401号室で開かれる。 10時から川又君の基調発題で始まり講演、パネルディスカッション、午後の分科会(医療、学校、生活)と続く。参加費は午前1,500円、終日2,000円。 申し込みは、田口教育研究所 目黒区上目黒2-10-7 電話03-5768-8807 FAX03-5768-8805 e-mail taguchi-ken@nifty.com なお、前夜19日(日)午後5時から四ツ谷・駅前「スクワール麹町」で交流祝賀会が催されます。参加費は6,500円 ※お知らせ:近くこの青創協がNHK出版から出版されるとのことです。 ■PR:川又君が販売するコシヒカリですが、低農薬10kg5,150円、320kg13,800円(送料別)。 ここのお米は富山県でも有数の米どころでとてもおいしいお米と評判。是非、一度お試しになっては? メールアドレス farmfirm@tateyama.or.jp 電話076‐467-0969 ************************************************************************** バックナンバーをご覧になられたい方は、 http://www.chouyou25.jp/shukan-shinjuku/ より、見ることができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ では、また来週! 感想などは、 kanji@chouyou25.jp 迄お送り下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎◎◎◎◎ 「週刊新宿」(不定期刊) ◎◎◎◎◎ 発行元:朝陽同窓会新25回同期会 ◎◎◎◎◎ 発行人:25回代表幹事 渡辺康隆 ◎◎◎◎◎ 編集長:斎藤 成  ◎◎◎◎◎ 編集:斎藤 成、渡辺 康隆 ◎◎◎◎◎ 編集技術:土橋 英三 ◎◎◎◎◎ Website:http://www.chouyou25.jp/ ◎◎◎◎◎ お問い合わせ:henshu@chouyou25.jp ◎◎◎◎◎ (C)2003-2004 Chouyou25 All Rights Reserved 無断転載禁止 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━